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システムトレード 基本と原則(その2)

まじめなこと
くまごろう
くまごろう

こんばんは。くまごろうです。

ブレント・ペンフォールド氏の「システムトレード 基本と原則」の第2弾です。

今回は、以下の章を紹介していきます。

  • 第8章「資金管理」
  • 第9章「売買ルール」

なお、前回の第1弾はこちらをご覧ください。

印象に残った文章

ここからは、本書を読んでみて印象に残った文章と、その文章に対しての感想なんかを書いています。

なお、本書を読むまで秘密のままにしたいという方は、ここで一旦引き返していただければと思います。

 ブロートーチリスク率については少し説明が必要だろう。これは、あなたがどれくらいの痛みに耐えられるか、あるいは口座残高の何パーセントを失っても落ち着いていられるかを指している。

 あなたが口座の30%を失っても構わないのなら、固定資金の方法では前の公式を使って、4万6667ドル(1万4000ドル÷0.30)につき1枚のトレードを行うことになる。

<中略>

 固定資金は最も速く枚数を増やしていける戦略のひとつだ。その理由は次の水準へ移るときに、新しい枚数の水準での1枚ごとに必要とされる利益が減っていくからだ。

第8章「資金管理」参照

ブロートーチリスク率についてですが、どのくらいのドローダウンであれば耐えられるか、といったように読み替えをしていただければ直観的に理解できるかなと思います。

私自身、レバレッジを使ってのトレードもしており、場合によってはネットで300%近くポジションをを取ることもあるため、ブロートーチリスク率(想定している最大ドローダウン)はマザーズ指数と同等程度を許容しています。

実際、2020年2、3月頃のコロナショックといわれる株価の急落直前はネットで300%を超すポジションを抱えており、その後の下落では資産の最高値から39.1%のドローダウンを喫しました。

しかし、その後の相場のV字回復のおかげもあってか、2020年は最終的に入出金込みで+112.1%のリターンを達成することができましたので、並外れたリターンを達成するにはある程度のドローダウン(ブロートーチリスク)を許容しなければならないのは言うまでもありません。

もちろん本ケースはたまたまうまくいっただけであり、ブロートーチリスク率は個々人のリスク許容度に大きく左右されるため、慎重に検討を重ねて下さい。

ちなみに本文で記載されている「固定資金」とは資金管理戦略のうちの1つであり、具体的な内容については本書をご覧下さい。

「固定比率」はデルタと呼ばれていて、ドローダウンを使って計算する。

<中略>

 デルタを計算する方法で、これが確実で早いというものはない。だがこれは、固定比率による資金管理で最も重要な変数だということを理解しておいてほしい。デルタが変わると、固定比率のパフォーマンスに影響する。デルタを大きくするほど、リターンもドローダウンも控えめになる。逆にデルタを小さくしてもっと積極的になると、利益は増える。だが、より大きなドローダウンを被るという代償を払う必要がある。

第8章「資金管理」参照

こちらはドローダウンを使って計算したデルタを利用しての資金管理戦略になります。

「固定比率」は、本文にも記載のある通りドローダウンを念頭においた資金管理戦略のうちの1つとなりますが、並外れたリターンを達成するためには、先にも述べた通りある程度のドローダウンを覚悟しなければなりません。

また、ドローダウンというのは、想定しているものと実際に体感するのとでは大きく異なりますので、想定よりも30%ほど割り引いて考えた方がいいと思います。

例えば想定している許容ドローダウンが30%であれば、体感的には20%(=30%×0.7)ほどでしょうか。

ちなみに私自身はというと今年2022年に一時50%を超す最大ドローダウンを喫しましたが、精神的にかなりしんどかったので、私自身の実体験からも許容ドローダウンは保守的に設定することを強くオススメします(一応、想定しているマザーズ指数よりは少しマシなドローダウンではありましたが…)。

 口座に1万ドルしかないトレーダーなら、ウィリアムズの固定リスク率や定率、固定ボラティリティの資金管理戦略を用いるのは難しいと気づくだろう。1トレードが十分に小さいものか、ボラティリティが十分に小さい時期を見つけてトレードを行うのは不可能に近い。そのため、資金に限りのあるトレーダーの従う戦略としては、固定比率と固定ユニット数がより適切に思える。そして、リスク管理に焦点を合わせることを望むなら、固定ユニット数よりも固定比率が好ましいだろう。それは、破滅的な損失を被ってもドローダウンが小さく、個々のトレード結果でもボラティリティが小さいからだ。唯一の欠点は、固定ユニット数が2200万ドルの利益を生むのに対して、固定比率の利益は150万ドルにすぎないという点だ。残念ながら、簡単な判断などけっしてないのだ。しかし、慎重なほうを選びたければ、固定ユニット数よりも固定比率を選ぶほうが正しい選択だろう。思い出そう。プロのリスクマネジャーとしてのあなたの目標は生き残ることであり、巨額の利益を上げることではない。そして口座残高が増えたら、ウィリアムズの固定リスク率か定率か固定ボラティリティに切り替えることを考えればよい。

第8章「資金管理」参照

まず前提として本書では以下の資金管理戦略を紹介しています。

  • 固定リスク額
  • 固定資金
  • 固定比率
  • 固定ユニット数
  • ウィリアムズの固定リスク率
  • 定率
  • 固定ボラティリティ

戦略の詳細や具体的な結果については本書をご覧いただければと思いますが、ブレント・ペンフォールド氏は、各投資家・トレーダー自身の口座残高に応じて資金管理戦略を選択することを提唱しています。

彼のいう通りで、口座残高が300万円の個人投資家と、口座残高が3億円の個人投資家、また口座残高が300億円の機関投資家では、許容できるリスクはもちろんのこと、取引できるマーケット、手数料など、それぞれの運用環境は大きく異なっており、取り得る資金管理戦略にも違いが出てくるのは当然でです。

仮に口座残高が300万円の個人投資家であれば、最悪ゼロになってしまっても数年間貯蓄を続ければ、貯められない金額ではないため、許容リスクは多少多くても構わないかと思います。

一方、口座残高が3億円の個人投資家の場合、すでにサラリーマンの生涯賃金以上の資産を有しているため、あえて高いリスクを取る必要はありません。

また、仮に専業投資家であり、万が一過剰なリスクを取ったが故に口座残高がゼロになった場合、口座へのダメージはもちろんのこと、精神的なダメージも計り知れないため、許容リスクを下げることが基本的な戦略になるかと思います。

口座残高が大きいためウィリアムズの固定リスク率、定率、固定ボラティリティといった資金管理戦略を取ることも可能となり、設定する掛け目やパラメータを変更することで、口座残高が300万円の個人投資家よりも、より多様な資金管理を行うことができます。

最後に口座残高が300億円の機関投資家ですが、資金管理戦略という点においては3者の中で最も選択肢は多いです。

ただ、機関投資家という性質上、お客様の資金の運用を行っているために説明責任であったり、資金のボリュームから参入できるマーケットも限られてくるため、掛け目やパラメータについて個人投資家よりも保守的に設定する必要が出てきます。

ちなみに私自身は、定率の資金管理戦略をベースとし、投資戦略ごとに掛け目を変えた運用をしています。

掛け目については過去の取引の結果を踏まえ適宜変更を行い、期待値の低くなった戦略は掛け目を下げ、期待値の高い戦略やリスクの小さい戦略は掛け目を上げたりしています。

話が長くなりましたが、資金管理戦略については、

  • 個々の取り得るリスク許容度
  • 参加できるマーケット
  • 手数料
  • 想定されるボラティリティ など

様々な要素を踏まえ、個々に合った選択、調整をすることが肝要です。

 あなたはすでに適切な資金管理がいかに重要かを学んだ。また、その限界も知っている。資金管理によって普通の期待値を持つ売買ルールを金のなる木に変えることはできる。だが、マイナスの期待値を持つ売買ルールを、プラスの期待値を持つものに変えることができない。さらに、それはあなたの売買ルールがいつ致命的な脱線をしたのか、プラスの期待値がいつマイナスになったのかを知らせてくれない。資金管理は破産リスクを避けるための最大の武器だが、早期の警戒シグナルを発してくれない。ここでエクイティモメンタムを用いたトレーディングが必要になる。ある戦略のエクイティモメンタムを監視しておけば、純資産曲線が不安定になり始めると早期警戒シグナルを出してくれる。それはあなたの戦略が完全に機能しなくなる前に、注意してくれる。戦略のパフォーマンスが悪化して、あなたのリスク資産がすべて吹き飛ぶ前に逃げることができる。

<中略>

 つまり、あなたの売買ルールにいわば損切りの逆指値に当たるストップを置くということだ。トレードで損切りの逆指値を置くように、売買ルールにも損切りの逆指値に当たるものを置くべきだ。言い換えると、システムストップを置くべきだ。

第8章「資金管理」参照

ブレント・ペンフォールド氏の提唱する、自身の売買ルールを損切りするためのシステムストップの重要性について、十分理解はできるのですが、システムストップ直後にストップした売買ルールが機能し始めることもあり得るため、パラメータの設定を含め、そもそもシステムストップを採用するか否かは難しい判断です。

私自身は0か1かでのシステムストップというのは用いておらず、取引の結果を踏まえ適宜ポジションサイズを調整するという対策を取っています。

というのも売買ルールの中にすでに損切りの逆指値を設定しているにも関わらず、売買ルール自体にも損切りの逆指値を設定するというのは、荷物や装備の多過ぎる登山家のように思えるからです。

登山家の「目的」は山の頂上に登ることであり、目的を達成するために必要な「手段」の1つとして必要な装備や食料を持参するものだと思います。

一方、投資家やトレーダーの「目的」は投資やトレードにより利益を出すことであり、目的を達成するためには口座残高を壊滅的な状況にしないこと、つまり必要に応じて損切りをすることが「手段」の1つかと思います。

登山家の場合、過剰な装備による安全性の過信により、かえってリスク管理が甘くなったり、過剰な装備や食料により移動や身支度の時間がかかってしまうなど、過剰な準備というのは、逆に足かせとなってしまう恐れもあるのです。

投資家やトレーダーも同様にシステムストップの導入は、システムストップ導入による安全性への過信に加え、リスク管理の対象が増えてしまうが故にかえって売買ルールや個々の取引の管理が疎かになってしまう恐れがあるように思えます。

もちろん、私の考えはすでに承知済のようで、ブレント・ペンフォールド氏の言葉は続きます。

システムストップは収益を最大にするために作ったのではないということを理解しておくことも必要だ。システムストップを使えばあなたの収益は減るだろう。あなたの戦略がドローダウンから抜け出し始めても、あなたはそれを横目で見ているしかなくなるからだ。エクイティモメンタムがプラスになり次第にトレードを再開する機会を逃す。それであなたは欲求不満になるだろう。しかし、システムストップの役目は収益を最大にすることではないのだから、それで構わないのだ。システムストップは資金を守るために作るものだ。リスク資産を守るためには、利益を得る機会をある程度逃すという代償を支払う必要だと、私は信じている。

 あなたが自分のルールに、システムストップと適切な資金管理戦略とを取り入れることができれば、資金管理の賢明な解決法を作ることができたのだと私は思っている。

第8章「資金管理」参照

並外れたリターンを達成するためには、ある程度のドローダウンを許容しなければいけないのと同様に、システムストップを導入することによるリスクの低減効果を享受するには、その代償としてリターンを差し出さなければならないということです。

私自身は、ブレント・ペンフォールド氏のいうシステムストップは導入せず、代わりにポジションサイズの調整によりリスク管理を行っていますが、例えば、システムストップのシグナル点灯時にポジションサイズを調整するというリスク管理の方法も一案かもしれません。

最高の仕掛けや、損切りの逆指値の位置や、手仕舞いの手法よりも重要で強力なアイデアを伝えておきたい。それは大部分のトレーダーが見落としているものだ。そのアイデアとは、効果的なトレード計画ならセットアップを裏づけて、それを確認できる必要があるということだ。

<中略>

 セットアップをトレード計画で確認するということは、相場をきちんと尊重するということだ。

<中略>

良いトレード計画はやみくもにセットアップに従ったりしない。あまりにも多くのトレーダーがセットアップとトレード計画を切り離せずに、テクニカル分析をトレーディングと混同している。セットアップを相場で確認できるまでトレード計画に従って待っているからと言って、待っている方向に相場が動き続けるという保証はない。だがそうすることで、利益のほとんど出ない多くのトレードで仕掛けずに済むようになるだろう。要するに、良いトレード計画とは、買うときにはより高い価格で買い、空売りするときにはより安い価格で売らなければならない。

第9章「売買ルール」参照

私自身、元々はチャンスと見るやすぐに仕掛けを行っており、ブレント・ペンフォールド氏のいう多くのトレーダーのうちの一人でした。

どうしても利益を取り損ねることを恐れ相場の動きを確認する前に仕掛けてしまっていたのです。

その後、ここでの反省を踏まえ、必ず相場の動きを確認した後にポジションを取ることとし、結果、仕掛けの質が高まったため、余計なリスクやコストを削減することができました。

本文最後の「良いトレード計画とは、買うときにはより高い価格で買い、空売りするときにはより安い価格で売らなければならない。」については、「安く買って高く売る」という投資の原則から外れ直観的にも違和感を感じられるかもしれません。

しかし、100年近く前に活躍していた世紀の相場師であるジェシー・リバモア氏も、自身の著書である「リバモア流投機術」の中で「株というものは、買い始めるのに高すぎるということはないし、売り始めるのに安すぎるということはない」と述べています。

ジェシー・リバモア氏は現代でいうシステムトレーダー、トレンドフォロワー、モメンタムトレーダーなどの先駆者ともいわれ、現在でも多くの投資家、トレーダーに影響を与え続けている人物です。

ちなみにジェシー・リバモア氏の先の名言は「しかし、最初の建玉で利益が上がらないかぎりは、続けての建玉は手控えるべきだ」と続きますが、根底の考え方自体は同じと考えており、どちらも「相場の動きから自身の見通しが正しいことを確認してから仕掛けよ」という意味だと解釈しています。

相場が絶対であるという認識をもっているかそうでないかによって、投資家、トレーダーとしての質は大きく変わってくると思いますので、いずれも心に留めておきたい名言ですね。

 セットアップとトレード計画を設計するときに、従うとよい一般原則が幾つかあり、次のようなものが含まれる。

●複雑やよりも単純さを目指す

<中略>

●調整可能な変数を持つパラメータの数を最小にすれば、カーブフィッティングのリスクが減る

<中略>

第9章「売買ルール」参照

売買ルールを作る際には、とにかくシンプルにすることを強調しています。

私自身の売買ルールにおいても、原則としては実はシンプルで、「ファンダメンタルズの優れていると思われる企業の株式を、適切なタイミングで買い、トレンドが続く限り持ち続ける」です。

もちろん実際のトレードではより細かいルールで運用していますが、原則はシンプルにするという根本的な考え方は順守しているつもりです。

なお、他にも一般原則として6つ列挙されていますが、ここでは割愛します。

 トレンドトレーディングについて非常に重要な4つの事実から始めよう。

<中略>

●事実3 トレードの67%で負けているトレンドトレーダーは哀れだ

<中略>

トレンドトレーダーは最も安全なトレード法である一方、最も哀れなトレード法のひとつでもある。トレンドトレーダーは普通トレードの3分の1でしか利益を期待できない。そのため、彼らは平均して67%の時間を損することに費やす!

<中略>

利益がいつ得られるかは分からない。ほとんどの時間はドローダウンのなかで過ごすだろう。それは苦痛だし、落ち込むことになるだろう。それは惨めだ。議論の余地なく、そうなる。トレンドに沿ったトレーディングは惨めなものだ。

第9章「売買ルール」参照

トレンドフォロワー(トレンドトレーダー)を自認している身としては痛いほど分かります。

トレンドフォロワーという名の通り、一度トレンドを掴むと爆発的に資産は増加するのですが、それ以外はひたすらドローダウンと過ごさなければなりません。

例えば、私自身のパフォーマンスですと、2019年は+211.2%、2020年は112.1%、2021年は-15.26%と、トレンドを掴めた2019、2020年は爆発的に資産を増やすことができましたが、2021年3月からは長らくトレンドを掴めておらず、2022年7月現在までのかなりの長期間ドローダウンと過ごしています。

ただ、トレンドを掴んだ時の資産の増加スピードというのは恐ろしいもので、私自身の印象的なものだと2020年11月上旬から12月頭にかけての1か月にも満たない期間で、資産を70%近く増やしたことでした。

これぞトレンドを掴むことの醍醐味という感じで、しばらくの間、興奮していたことを今でも覚えています。

こういった大きなトレンドを掴むのはごくわずかしかありませんし、運良く掴んだとしても、そのトレンドにうまく乗り続けることができないと資産を爆発的に増やすことはできません。

また、その大きなトレンドというのはいつ来るか事前には分からず、ひたすらルールに則ってトレードを繰り返した忍耐の先に得られるものであって、並大抵の精神力では耐えきることはできません。

そのため、事実として途中で脱落してしまう投資家やトレーダーは非常に多いですが、その先に掴むことができる果実というのは実に甘美なものであるというのも、また同様に事実なのです。

 ほとんどの人は普通、裁量的な売買ルールでトレードを始める。根気強くトレードを続ける人の大多数はやがて、メカニカルな売買ルールを作るほうへと進む。トレーディングを続ける人は結局、メカニカルトレーディングを身に着け、相場で利益を得られるようになる。並外れて優れたトレーダーはそこからさらに、裁量的なメカニカルトレーダーへと移る。長年の経験(あるいはラリー・ウィリアムズに言わせればトレーディング術)を使い、非常に体系化されたセットアップかメカニカルセットアップを自ら選びながらトレードを行う。まさしくえり抜きのトレーダーは、彼ら自身の非常に体系化された売買ルールを上回る方法を身に着ける。私はこういう過程が普通だと言っているので、絶対だと言っているのではない。裁量トレーダーのなかにも成功したトレーダーは常にいたし、今もいるからだ。これからトレーディングを始める人への私のアドバイスは、まずメカニカルな売買ルールを作ることに集中するようにということだ。私の考えでは、それが最も簡単に登れるトレーディングの山だからだ。

第9章「売買ルール」参照

ブレント・ペンフォールド氏のいう通り、大抵の人はまずなんとなく売買をしてみて、その後決算書の読み方やチャートの見方なんかを学習していき自分なりのルールを作り、さらに突き詰めていく人は「長年の経験」を用いた投資、トレードをしていくのではないでしょうか。

私自身がこういった経路を経て、今なおメカニカルな売買ルールに磨きをかけている状態で、まだ「長年の経験」を使ったトレードはできていない状態です。

ただ、「長年の経験」を使ったトレードができるよう意識はしているつもりで、実は戦略の中の1つに「裁量」というものを設けており、こちらを実験的に活用していたりします。

なお、私自身の戦略の1つである「裁量」の他の使い方については、「【投資】パフォーマンス(2022年6月)」の「直近1か月の取引履歴」をご参照ください。

私自身、投資、トレードを初めてから10年超になりますが、残念ながら「長年の経験」というものはまだ実感できる段階になっていません。

ただ、日々の取引を記録し適宜見直しを行うことで、現状の戦略をブラッシュアップし、少しでもパフォーマンスが改善できるよう努力はしているつもりです。

こういった小さな積み重ねが「長年の経験」に資するものだと思って、引き続き改善に取り組もうと思います。

おわりに

今回は、「資金管理」と「売買ルール」という本書の最もおいしいところを紹介させていただきました。

特に、第8章「資金管理」は特に重要で、私自身もポジションサイズの見直しを行う際には、何度も本書を読み返してきました。

何度も読み返すことになる非常に優れた1冊ですので、いつでも読み返せるよう普段から手元に置いておくことをオススメします。

次回はマーケットの魔術師たちの一言アドバイスを含む「システムトレード 基本と原則」の第3弾になります。

最後に今回紹介した書籍について再掲します。

前回の第1弾は、こちらをご覧ください。

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