
こんばんは。くまごろうです。
今回は本田晃一さんの「はしゃぎながら夢をかなえる世界一簡単な法」です。
はじめに
本書はとにかくポジティブな気持ちや前向きになりたい時にぜひともオススメしたい本です。
特に年齢を重ねるに連れ、楽しいことや夢について意識が遠のきがちですが、子どもの頃は少しの時間でも外に遊びに行ったり将来の夢も頻繁に話したりと、とにかく日々楽しいことや夢にあふれていたかと思いますが、そういった子どもの頃の気持ちを思い出させてくれます。
本書は著者の本田晃一さん自身が体験した、
- 倒産しかけの父親の会社の立て直しの話
- 自転車でオーストラリアを一周する話
- 身長160cmの著者が気持ちを切り替えたら彼女ができた話
など様々なエピソードを交えながら、「はしゃぎながら夢をかなえる」方法を丁寧に解説してくれます。
また、著者の本田晃一さんは投資をやっている人であれば知らない人はいない竹田和平氏とも深い親交があるようで、そのエピソードもふんだんに盛り込まれています。
竹田和平氏といえば、「タマゴボーロ」で有名な竹田製菓の創業者で、趣味で行なっている株取引については日本のウォーレン・バフェットともいわれ、個人投資家であれば知らない人はいないともいわれる日本トップクラスの投資家です。
印象に残った文章
ここからは、本書を読んでみて印象に残った文章と、その文章に対しての感想なんかを書いています。
なお、本書を読むまで秘密のままにしたいという方は、ここで一旦引き返していただければと思います。
セルフイメージを高めて夢をかなえるときに、とても大切なことが、「ない」にフォーカスするんじゃなくて「ある」にフォーカスする、ということ。
これは自分も耳が痛い限りで、時間がない、お金がないといった形で、どちらかというと「ない」ものに対して考えがいってしまいます。
水道水がそのまま飲めたり、落とした財布が中身そのままで見つかったりといった日本のような国に生まれてきた時点で色々なものに恵まれていると考えた方がいいですね。
(初めは「考えないといけない」と書きましたが、思い直して「考えた方がいい」に書き直しました 笑)
以前、紹介したマーク・ミネルヴィニ氏のミネルヴィニの勝者になるための思考法の中でも「ゴールを外してはいけない」ではなく「ゴールに入れよう」といった形で、同じことを表現するにも、否定的な言葉ではなく肯定的な言葉で表現するようにと指摘していましたので、忘れずにいたいものです。
「うまくいっている自分」「ステキな自分」だけじゃなくて、「失敗した自分」「ダメな自分」も受け入れると、チャンスが広がって、夢にどんどん近づいていきます。
これは自分の実体験からも全くの同感です。
元々、見栄っ張りといいますか、負けず嫌いといいますか、あまり得意でなかったり、スキルや経験が不足している物事に対してでも、できないという態度や、周りに助けを求めるということが、中々出来ませんでした。
しかし、自信の失敗談や弱い部分を共有していくと、「自分も過去にはこういう失敗をした」と過去の失敗談を共有してくれ、自分の悩みがちっぽけものに思えたり、「困っているんだったら〇〇さんをに聞いてみるといいよ」といった形でアドバイスをくれたりと、自分にプラスになって返ってくることが多いです。
また、そういった自分を弱い部分を共有しておくと、「くまごろうさん今忙しそうだから、この仕事やっておくよ」「この仕事は融通が利くから後回しでも大丈夫」といった形で、気にかけてもらえ適宜サポートしてくれたりします。
もちろん、そういったサポートをしてくれた際には感謝の気持ちをしっかり伝えることは非常に重要です。
また本人がいない場所で、その本人への感謝の気持ちを他の職員や上司にも共有しておくと良い循環が生まれたりします。
そもそも〝不幸体質〟の人は我慢しますが、〝幸せ体質〟の人は我慢しません。〝不幸体質〟の人は打たれ強くて、不幸への忍耐力がとてもあります。嫌な人が来たら、「よーし、頑張ろう」と挑戦します。 でも〝幸せ体質〟の人は打たれ弱いし、嫌なことや不幸に耐えられません。嫌だな、と思ったらすぐ降参します。
これは最近特によく感じるようになりました。
楽しいことであればモチベーションを保てますし、得意なことであれば高いパフォーマンスを出すことができます。
我慢をして楽しくないこと、得意でないことをやるのは合理的でない場面が多いです。
もちろんステップアップのために、得意でないことに挑戦することもあると思います。
例えば、投資のことを学んでいくに連れ、情報収集の重要性を知るようになり、効率的に情報収集を行うため英語の学習を始めたり、スクレイピングの手法を学ぶためプログラミングを学習してみたり、新たなことに挑戦することもあるかと思います。
しかし、そういったモチベーションが高い時は、例え苦手なものであってもどんどん吸収できたりします。
そのためメリハリをつけて、好きなこと/苦手なこと、今やりたいこと/やるべきこと/やらなくてもいいことをしっかりと線引きすると良いと思います。

そうです、転職前の私くまごろうです… 笑
こういったモチベーションが高い時はボーナスステージのようなものなので、どんどん貪欲にスキルを高めていきましょう。
「自分にとってハッピーなこと、それをやるのが楽しいこと」と「相手の人や世の中が喜ぶこと」のその交差点にいちばんたくさんお金が集まる場所がある、と僕は思います。
あることが好きで好きで溜まらなく情熱を持って取り組んでいる人には、どんなに優秀な人でも敵いません。
本書では、そば好きの方のエピソードが出てきますが、その方はそばの話をすると満面の笑みで熱心にそばの話をこれでもかとするとのことです。
そんな人が作ったそばって食べたくなりますよね?
その方は結局自分でそば屋さんを開業し、最後には好きが高じて農園まで作ってしまうのですが、それほどまでにハッピーな気持ちで情熱を持った人にお金が集まってくるのはある意味当然なのだと思いました。
実を言うと、私自身はトレードやマーケットが好きで個人投資家から機関投資家へと転職したのですが、機関投資家の世界では自分よりもはるかにトレードやマーケットが好きな人を目の当たりにして、自分の本当に好きなこと、寸暇を惜しんで取り組めること、話始めると止まらないものって何だろう?と悩み始めてきたのですが…その話はまたの機会に 笑
仕事を人生の主人公にしてはいけません。仕事はあくまで「幸せに生きるため、夢をかなえるためにうまく活用するもの」です。 そうしないと何のために働いているかわからなくなります。
最近、ちょうど「DIE WITH WERO」という本を読んでいるのですが、その中で、例え使えないほどのお金を持っていたとしても、自分が好きな仕事だからやり続ける(稼ぎ続ける)のは良くないと筆者は述べており、例えニュアンスは異なれ通ずるものがあるなと感じました。
個人投資家時代には、お金を貯めて、そのお金で好きなトレードをして、ということに喜びを感じていましたが、機関投資家となった今は、好きなトレードをしてお金を稼いで、稼いだ分は存分に使うことを心掛けるようになりました。
やはりお金というのものは、あくまでツールであって使ってなんぼのものなのだなとしみじみと感じました。
ちなみに筆者のビル・パーキンス氏は元トレーダーということから言葉にも重みがあり、トレーダー、投資家は必読書だと言えます。
(今まで読んでこなかった人間ではありますが…笑)
僕が仕事をやるときに何を大事にしているのかというと「楽しい」か「楽しくない」かです。 どうやったら自分が楽しめるか、自己満足の探求といってもいいでしょう。仕事は気が乗らないとうまくいきません。だから、楽しいことを追求して、自分を満足させる。
私の場合、例え嫌な仕事であっても段々とリズムを掴んでくれば、それほど苦にならず、むしろ楽しいとすら思えることがよくあります。
なので、もし最初から楽しければ、それはもう無敵状態です。
ただ、そうはいっても中々楽しいことだけやっていくというのは現実的に難しかったりします。
そのため自分の場合は、例えば、〇〇の資料を確認するといった業務があった場合には、〇〇の資料の第1章、第2章…とゴールを小さく分割し達成感を感じるようにします。
そうすることで、ゲーム感覚のように達成感を感じやすくなります。
上記では「自己満足の探求」という言葉が使われていますが、全く持ってその通りで、例え面倒な仕事であっても自己満足できれば勝ちです。
全員が全員、そこまで行けるとは限らないでしょうが、 夢を語り続けることは大切です。楽しく夢を語っている状態は幸せだし、周りも幸せにします。そして楽しそうな人ってなぜか応援されてしまうんですよね。 仕事でいえば、ビジョンを語って共感してもらうと、すごくいいお客さんが来ます。だから「将来、こういうことをやりたい」という夢をどんどん語るべきです。 夢をめざして頑張っていて、応援してもらえる。これが夢をかなえる仕事の理想です。
ちょうど現職の先輩がこのパターンなのですが、その先輩は大学時代からとにかく運用がやりたく、就職先は金融機関に絞っていたとのことでした。
ただ、初配は希望する運用ではなく、営業だったとのことですが、周囲には「俺は絶対に運用に行く」と宣言して、ひたすら営業成績を上げたそうです。
その結果、希望の運用職に就くことができ、今は毎日がとにかく充実して楽しいとのことでした。
ある日その先輩からは「くまごろうさんの夢はなんだい?」と言われ、「自分のファンドを運用することです」と宣言しました。
「いいじゃん、その夢頑張って叶えようぜ」と言われ、その後は少しでも有用な情報やテクニックを惜しげもなく与えてくれるようになりました。
その先輩曰く、同じような質問をしても大体の人は自分の夢を宣言したり熱く語らない、とのことで、もの珍しさもあって熱心に教えてくれているとのことでした。
その後は、その先輩が熱心に指導してくれる影響もあってか、周囲の人も指導してくれる機会が明らかに増えました。
まだ「自分のファンドを運用する」という夢は実現できていないですが、夢を語ることの重要性は身をもって証明できるので、ぜひ恥ずかしがらずに自分の夢を周囲に語ってみてください。
日本は、「自力で一生懸命頑張る」ことが美徳にされがちな社会。でも実は、うまくいっている人は、先ほどもお話ししたような、「自力で頑張らずに、人の力を活用できる人」だったりします。 こういう、周りの人と楽しい気持ちでつながることで、どんどんうまくいく不思議な力学を、僕は「ビジネスクラス・ファーストクラス理論」って呼んでいます。 簡単に説明すると、ビジネスクラスの人が一生懸命契約書などを作成したり先方と調整作業に追われてる一方で、ファーストクラスの人は、ビジネスクラスの人が下準備してくれたあとで、最終チェックと調印だけする、 みたいなイメージです。
先の夢を語ることと通ずる部分もありますが、やはり何かを成し遂げるに当たって人の力を借りるというのは非常に大きな威力があります。
例えば、家を建てたいとなった時に、本気を出せば自分一人で設計をして、資材を運んで、組み立てることができなくはないと思います。
ただ普通はそんなことせずに、設計士やトラックの運転手、大工さんにお願いして家を建ててもらいます。
もちろん家を建てる場合はお金の面も気にしなければなりませんし、筆者の例のようにお膳立てされた後に最終チェックと調印だけするという立場になるのは簡単ではありませんが、少なくとも何事も自分一人だけでやるのではなく、それぞれの専門家に頼ってみるのもありだなと感じてもらえればと思います。
おわりに
好きなこととはいえ、機関投資家に転職してから日々大量のインプットで疲れていましたが、本書を通じてだいぶ前向きな気持ちになれましたので、落ち込んでいたり、ポジティブになりたいなと思った時にぜひ一度手に取ってはいかがでしょうか?
個人投資家時代に読んだオススメ本なども紹介していますので、こちらもご参考まで。
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